■あらすじ
花火作りは順調に進み、打ち上げの日はもうすぐ目の前に迫っていた。
仁太はめんまの家族に招待状を届けてすべての準備を整える。
本番を翌日に控え、皆でめんまのお別れ会を秘密基地で行うことになるが、誰一人として心から楽しんでいる様子はない。
その時ゆきあつは突然に「あの日」を再現しようと言い出す。
「じんたんってさ……めんまのこと好きなんでしょ?」ゆきあつに促され あなるはあのときの質問を仁太に投げかけるが、戸惑いながらも今度はハッキリと
「好きだ」と答える仁太。
その言葉を聞いためんまは何も言わず、ただポロポロと涙を流していた──
帰り道、仁太は自分の正直な気持ちをめんま打ち明ける。
「成仏しなくたって、このまま此処にいればいい」でもめんまは満面の笑みで答える。
「成仏……しますよ、生まれ変わるため」そして、ついに「その日」はやって来た。