■あらすじ
大きな落雷のあった翌日、貴志はその現場近くで不思議な光を目にする。
そして突然やってきた突風に襲われるが、その場に居合わせた田沼が貴志を庇う。
その日を境に田沼は身体の異変を訴えるようになり、また貴志は学校内で不穏な妖怪の影を見るようになる。

妖怪の気配を感じた貴志が現場に急行すると、辺りには粉々に割られた鏡が散乱していた。
と同時に右目を襲う激しい痛み。
ふいに鏡の欠片を手にすると、不思議と痛みがおさまっていく……
同行していた田沼にその欠片を見せようとしたとき、彼の様子は明らかにおかしかった。
それは人ならざるものの気配……