■あらすじ
いつものように回覧板をふくやに届ける緒花の目に留まった一冊の旅行雑誌。
その中の「覆面調査ランキング」に関心を持った緒花は、喜翠荘がランキングにのれば宿泊客が増えるかもと、淡い期待をよせていた。
その頃、週末にもかかわらず閑散としていた喜翠荘に常連客から予約の電話が入る。
それを皮切りに次々と鳴り響く電話のコール音。
部屋が空いていたためすべての予約を受け付けてしまった番頭の縁だが、タイミング悪く板前の徹と菜子はその日休みを取っていた。
人手が足りず、突然増えた宿泊客に対応するため女将のスイを含め総出で接客にあたろうとしたその時、スイの持病が悪化し入院する大事に。
病室の中、命に別状がないとは言えこんな状態になってまで女将として振舞おうとする彼女の姿に緒花は不満な表情をみせる。
喜翠荘に戻ると、あの経営コンサルタント川尻崇子がこの危機的状況を打破するために従業員に指示を出していた。
その内容とは喜翠荘に宿泊していると思われる「覆面調査ランキング」の記者を探し出し、他の客よりも上質なサービスを提供するというもの。
的確な指示を出せるスイがいない状況で川尻のアイデアに流されそうになる一同だが、緒花だけは「女将さんなら絶対そんな事はしない」と異論を唱える。
■なんだこのプレッシャーは? いくら喜翠荘がヒマとは言え、巴・菜子・緒花の三人しか仲居がいないというのもある意味すごいな。
モブ的な従業員とかいるのかな?と思ったら、本当にあの10人で喜翠荘を回していたんですね。
そして今回の人手不足の中、最高のサービスを提供するために皆の期待を一身に背負わされた蓮さんが可愛くも可愛そう。
また、こんなドタバタな状況でやってきてしまう考ちゃんがなんとも……いやー、ほんとみんな運が悪い。
徹フラグは緒花で確定か?
『第8話:走り出す』を読み解くキーワード
ニャー? 徹を呼ぶのは私 ab by DDDI