道化師の姿をした夢魔「ランズボロー」の白昼夢に囚われたメリーたち。
夢魔を殺しているかもしれない事実に未だ迷いを拭えないメリー。
人間を決して傷つけることはできないエンギ。
その弱みに付け込み、ランズボローは言葉巧みに彼らを翻弄する。
「夢魔は人間の夢(希望)に寄生する」
その言葉を残し、その場を去るランズボロー。
夢魔を殺すこと(送り返す)ことは、同時に器となった人間の夢を破壊する…
その事実がメリーたちに重くのしかかる。
そして、とうとう勇魚までもが夢魔に寄生されてしまう。
「絵を描く仕事がしたい」勇魚の夢を知っている夢路は、彼女の夢を壊さずに夢魔を取り去る方法を見つけようと奔走するが打開策を見出せない…
勇魚の夢を知るもう一人の人物、河波千鶴も、自分の目的のために彼女の夢を犠牲にしなくてはならない事を思い悩んでいた。
今の自分にできる唯一の行動……それは夢路に「樹海に気をつけて」と警告することだけだった。
割とわかりやすい黒幕も登場して、ラストへの盛り上がりを感じさせます。
樹海の器となったあの人は、ナチュラルにあんな人間なのでしょうか?
もし事後の現場を第三者に見られていたら即お縄でしょうに…
『夢喰いメリー:第9話 夢乱れて / 第10話 夢から覚めずに』を読み解くキーワード
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