■あらすじ
松前緒花(まつまえ おはな)は少し不思議な女の子。
お世辞にも「普通」とは言えない母の元で育ったためか、自分の将来に対してあまり興味を持てずにいた。
しかし緒花の日常は母(と彼氏)の夜逃げをきっかけにガラリとその姿を変える。
皆で一緒に行動するのかと思いきや、母から手渡されたのは一枚の紙切れ。
そこには祖母が経営する旅館『喜翆荘』の連絡先が書いてあった。
旅館へ向かう列車の中、緒花は生まれて初めて会う祖母と、これから始まる新生活に不安と期待を抱きながら車窓からの景色を眺めていた。
だが、現実とは酷なもの。
緒花の思い描いた夢のような新生活はあっさりと否定される。
祖母である四十万スイ(しじま すい)から告げられたのは「高校卒業まで喜翆荘で従業員として働くこと」であった。
松前緒花・16歳。彼女のドラマチックはここより始まる…
■ドラマチックやねえストーリーからシチュエーションまで、なんかN○Kの朝ドラマみたいな感じです。
一部では祖母のスイに批判が集まっているようですが、何気に母親もひどいよね。
あんな環境で育ったことで、誰にも頼ることができず自分で何とかするしかない…ああ、可愛そうな緒花ちゃん。
「グレようにもグレ方が分からない」このセリフに涙が止まりません。
『あんまり重い方向に行かないで!』というのが個人的な願い。
今後の見所はバァちゃんがいつ「デレる」かという所ですかね。

『第1話:十六歳、春、まだつぼみ / 第2話:復讐するは、まかないにあり』を読み解くキーワード
2.3往復 もう誰にも頼らない 小見川ェ…