■あらすじ
最後まで父親として燐を守りきった獅郎。
彼の意思を継ぎ、そして悪魔サタンを討ち倒すため、燐は祓魔師になることを決意する。
獅郎の友人であるという『メフィスト・フェレス』の手引きにより、雪男と同じ正十字学園へ入学することになった燐。
後日、雪男と共に学園へ向かうが、あの日の惨状を目にしながら何一つ聞こうとしない雪男の態度に燐は疑問を抱いていた。
──正十字学園。
あらゆる学業施設が集う名門進学校であり、祓魔師を養成する『祓魔師塾』も施設の1つとして設けられている。
燐は表向きは普通の高校生として学園に通いながら、祓魔師塾にてあらゆる祓魔学を学ぶことになる。
授業初日。
ピリピリとした空気が漂う教室の中、燐たちの講師として現れたのは、祓魔師の制服に身を包んだ弟・雪男であった。
事情を知っているメフィストは、雪男が7歳の頃より祓魔師の勉強を始め、今では『対・悪魔薬学の天才』と言われるまでの祓魔師であることを燐に伝える。
憤慨し雪男に説明を求める燐。
だが雪男は自分が祓魔師になったのも、獅郎がサタンに身体を乗っ取られたのも、燐に原因があるとその事実を口にする……
■愛ゆえに…この作品の主軸になると思っていた兄弟の確執が解決(?)してしまった…
雪男が祓魔師になる(なるしかない)原因が燐にあるとしても、雪男自身はそれを恨んではいない様子。
悪魔の力をもつ燐を同情ではなく、愛情で見守っているのですね……とことん、愛され上手な燐。
雪男は隠れサドっぽいので、教師としての権限を悪用したネタとかあると面白いかも、期待。

『第3話:兄と弟』を読み解くキーワード
ファウスト 魔障 ブラコン